遊備忘録

ここで泥を吐き出すことによって日常生活を保つことができます

好きな色

 

 

「好きな色は?」

 

という質問を聞かれたことがない人はほぼいないだろう

 

 

とりわけ幼少期にその話題はよく出る

 

 

大人になってからこの質問をされると意外と難しい質問だな、と思う

 

好きな色はそのものによってケースバイケースだろう

 

似合うと好きはまた異なるだろうし。

 

 

 

 

私は確か中学生くらいから、ずっと黒だと公言してきた

 

黒が似合うし、黒を着ていると自分を守ってくれるような気がしていた

 

つまり鎧のような、自分にとっての防護カラーだったのだ

 

 

 

しかしこの前、いつも通り黒を選ぶと「あれ?」と

黒があまり似合わなくなっている自分がいた

 

 

その代わりなのか、紺色がしっくりきて

なんとなく手に取る回数が増えた

 

 

黒が好きだった時代は「紺色」=プレッピー、真面目というイメージが強く、

自分が着るとなぜか幼く見えるような気がしていた

 

 

自分が歳を取ってその幼さが色とリンクしなくなったのか、理由はよくわからないがこれからしばらくは紺色を手に取るようになるのだろう

 

 

この変化に対して一番思うことは

私が防御する必要がなくなってきたのだということ

 

背伸びをして、自分を強く見せる必要がなくなってきたのだと思っている

 

そして若干のゆとりというのか、余裕が生まれてきたのだろう、と勝手に考えている

 

 

 

今でも全然余裕なんてものはないが、少し以前より肩の力が抜けたようには思う

 

 

そして今回改めて自分の好きな色って何かをじっくり考えてみた

 

黒が好きだと一辺倒だった時は、自分の好きな色=自分が好きでいたいと思う色だと考えていることがわかった

 

似合うし、他の色も選ばないし、無難だし、便利だと。

 

 

そういった相対的評価ではなく、絶対的評価で

理由はなくただ純粋に好きな色は何か考えた時

 

私は青色が好きだなと思った

 

確か人間の6割だったかが青色を好むというデータを何かで読んだが

その大衆的嗜好に私も乗っかる

 

 

そして安定の色として黒の代わりにこれからしばらくは紺色が選ばれるのだろう

 

また数年後には違う色が好きだったりして

 

 

その時には何を考え何を思っているのだろうか

 

同じタイトルで話せる時を楽しみにしておく.