遊備忘録

ここで泥を吐き出すことによって日常生活を保つことができます

就活記

 

 一つ、また一つと締切が過ぎる。

 

出そうと思って書き始めては苦しくなって辞めてしまう

 

手が止まる質問は必ず同じ内容

 

 

『弊社を志望した理由は?』

 

 

入りたいとも思っていない会社に

嘘のラブレターを書くことは私にはできないみたいだ

 

 

けれど就活の”普通”は何十社もエントリーして内定を勝ち取れ!なんて。

 

正気か?

 

 

 

小手先のテクニックを特訓して、

 

『ESはこう書け!』だの『面接必勝法!』だの

 

確かに物差しで測りやすいシステムではあると思うが

 

いくつまで受験戦争引っ張ってんだよ、と

努力できない言い訳を積み重ねていく自分が一番嫌いだ

 

 

けれど、やはりおかしいと思う

 

 

みんな何も思わないの?

 

 

使いやすそうな人間という視点で選択され、

こうやって一つの歯車として人間は使われていくのかと

 

 

以前の私なら真面目に早く着手して

 

意識高い系の就活をするのだろうと自他共に疑わなかったのに

いつから道を踏み外してしまったのか

 

苦しい

 

 

努力できない自分を見るのもイライラするのに手が動かない

 

 

夢の中でどれだけ走っても進まない感覚に似ている

 

 

 

 

昔から私は将来何になるんだろう、とずっと不安と期待が入り混じった妄想を繰り広げていた

 

 

けれど、私は何かにならなければならないのか?

 

いるというだけではいけないのだろうか?

 

 

何かにならなければ

社会に利益をもたらさなければ

人間は無価値なのか

 

二酸化炭素を排出し、有機物を消費するただの物体は生きていてはいけないのか

 

 

 

 

もう考えるのも疲れた

 

全部やめて楽になりたい

 

リセットボタンがあればなあ