遊備忘録

ここで泥を吐き出すことによって日常生活を保つことができます

四つ葉のクローバー探し

一日空いてしまったが、前の続きからしよう。


まず幸せとは、の答え合わせから

 

 

結論、幸せとは探すものではなく感じるものである

 

 

本を読んでも話を聞いても同じ様なことが返ってきた

 

一度は耳にした事がある超普通の答えである

が、だからこそ真理でもあると思う

 

 

すなわち幸せだと思える人は日常の生活の中でご飯が美味しいとかよく眠れたとか天気がいいと言うことで幸せを感じ取れる

 

幸せを探している人は常に先を見続け、今あるものに目を向けず、幸せを探し続けると言うこと

 

 

 

この答えは残酷である

 

幸せになりたいと思えば思うほど幸せから遠ざかっていく

 

 

私は以前から「こんなに恵まれた環境で生きているのに何故感謝できずに不満を持っているのか」と自責の念に駆られていた

 

 

今あるものに目を向けず、きっと未来では幸せになれるのだと。

 

そしてそれは間違いだと言うことを見て見ぬ振りをしていた

 

 

先日ふと自分の未来について先が見える感覚にあった

きっかけは忘れてしまった

 

自分が働いても、大人になっても、きっとたいして変わらず生きているのだという現実

 

 

環境が変わったところで大して何も変わることはないことを振り返った

 

小学生の時に中学生になったら、と言う期待を抱き

 

中学生になれば高校生になったら、と期待を抱き

 

高校生になれば大学生になったら、と期待を抱き

 

大学生になって、そこには自分がいた

 

 

いくら前に進もうが、いるのは自分自身なのだ

 

 

先週珍しく、7:09京都河原町行の電車に乗った

 

5時に起き準備をした

 

 

部活をしている頃を思い出し、ひどく懐かしく感じた

 

 

そして予想外に早朝から街が起きている事に驚いた

 

スーツを着たサラリーマンや制服を着た学生、始発で帰ってきたであろう女の子

特急へ一緒に乗り込んだ乗客は、皆目を閉じていた

 

疲れとはこんなにも目に見えるものなのか

 

毎日この電車に乗ることを想像しただけで気が遠くなる

 

しばらく車内を見ていたが、目につくのはやはり自分と重なる他者

 

通路を挟み、対面で左前に座っていた高校生に目が留まった

髪をピッチリと一つで括り、こっくりこっくりと船を漕いでいた

 

数年前の自分と重なり、胸の奥が締め付けられる様な感覚になった

 

きっとその子も目標のために毎日必死に生きているんだろうな

 

どうか彼女に良い未来が待っていますようにと願った

 

 

そして先を見る癖がついたのは受験が大きい影響を与えているのだと腑に落ちた

 

志望校合格のために努力するには、今を見ず先に期待するしかことで頑張れる

 

辛いことを我慢した先に桜が咲くのだと信じて疑わなかった

 

 

朝早く部活の早練をして合間に単語帳を見るのも、10時間机に齧り付くのも、一切遊ばずに土日も塾に通うのも、その期待があったからこそ出来たものだった

 

その時のわたしが生きるためには、その考え方なしでは生きられなかったのだ

 

 

 

けれど、もう今はそこまで必要ない

 

と言うよりもこれからは夢中になれる努力がしたい

 

 

そう思う様になって、今に目を向ける意識をしている

 

 

途中の駅で中学生のカップルが乗ってきた

 

デートでこんな朝から、と微笑ましかった

 

二人ともすごく初々しく、特に女の子の方は中学生でありながら完全に女であった

 

可愛らしい年相応のミニスカートであったが、艶やかな長い髪の毛を一つに結び、好きな人に可愛く見られたい、と言う全女子共通の気持ちで溢れていた

 

凄く眩しく、こちらも幸せな気持ちになった

 

あの子はきっと幸せを感じられる側の人間なのだろう

 

 

 

未来も今も大して変わらないと割り切れたことで、日常の幸せを感じる事ができる様になってきた

 

 

前までは一日何もせず家でこもっていると必ず罪悪感を覚えたが、本を読んだり雨の中昼寝をしたりと言う事に対して幸せを感じた

 

うまくいかない時は必ずあるけれど、

 

これからもっともっと幸せを見つけられる人間になれる気がしている

 

今日も良い日にしていこう