目の前にゴールテープが見える
最後の力を振り絞って駆け抜ける
ゴールと同時に倒れ込み、よくやったと自分を讃える
呼吸が落ち着いた。
ゆっくり立ち上がると、再びピストル音が聞こえて反射的に走り出す
その繰り返しにうんざりして、一度レースから離れると
体の訛りが気になって不安になり、気づけばまたスタートラインに立ってしまう
私の人生はこれの繰り返し。
走っている最中はもう嫌だ、辞めたいなんて思うのに
気づけばまた走り出している
止まったら死ぬ、と半ば本気で思っている
もうすぐ23になる。
まだ23かと思う
もう23かとも思う
時間がない
この5年で私は何かになるのだろうか
必死に生きていても
私が目指している何かにはなれないのではないか、と
期待しないようにしているのか、それとも。
目の前のことをやるしかない!とがむしゃらに生きてきたが
そこに頭を使っていないのが嫌でもわかる
行動力のみに頼っている弱点が浮き彫りになっている
考えろ。頭を使え。
私の持っている全てのリソースをまだ使い切っていないはず
夢は意外なきっかけで現実になったりするのだから
そしてそれが叶ってしまうと日常になってしまうのも事実
夢は夢であるから価値がある
けどそのもぐらたたきが私は楽しいんだろうな