遊備忘録

ここで泥を吐き出すことによって日常生活を保つことができます

強欲

怒涛の一週間が終わった

 

5月の一大行事が無事済んでホッとしている

 

今日明日明後日が終われば少しゆっくりしよう

 

 

 

早川さんに連絡を取り始めて、ついにお会いできると東京行きを決めた4月

 

そして直前まで連絡が来ず、もう会えないのかと諦めかけた

 

東京に行く意味も無くなるしやめようかとも思ったが、万が一の確率のためにホテルも行き帰りのバスも取った

 

そして前日の午後1時に連絡が来た

 

自分の選択が間違っていなかった事が嬉しかった

 

行きの夜行バスで、言葉通り期待と不安で胸がいっぱいだった

 

ふとあいみょんの夜行バスを思い出した

 

 

 

あまり緊張しないのが自分の利点だと思っていたが、流石に会う前はじっとしていることが困難であった

 

いざ会ってみると、肩は強ばったがなんとかお話できた

 

 

話を要約すると

・四大卒であれば一度社会人経験を積んでおくべき

・アシスタント期間の1~3年は無給であること

・そのために最低貯金は300万以上持っていること

・アシスタントするにはバイトしながらする人もいるし、夜職する人もいるがとにかく体力勝負

・周囲を見渡す力と先読みする力、相当な気遣いができるかと仕事を取りに行くという気持ちの強さ

・求められること以上を提示していかなければ次はない

・社会人経験を積んだ人の方が生き残っているという現状

・どういった系統のスタイリングがしたいのか、スタイリストになりたいのかを考える

などである

 

 

とにかく一度就職する方が良い、とのことだった

 

私には東京の土地勘や人脈もない

その中でアシスタント経験を積んだ後、独立した25.6のあなたに誰が仕事を頼みますか?

 

との事だった

 

何も言えなかった

 

私が描いていた仕事は28.9くらいからと考えると先の長さに愕然とした

 

そして今更就活します!なんてもう遅すぎるよ、なんて。

 

けれど見ず知らずの大学生に時間を使って教えてくれるなんて感謝しかなかった

 

また来月大阪で仕事あるから見に来ていい、ともいってくださった

 

有り難さと現実の厳しさでぐちゃぐちゃになりそうだった

 

 

その日の夜は久しぶりに1人で飲みに行った 

 

涙を堪えながら飲んだお酒はあまり美味しくなかった

 

全てがどうでも良くなり、クラブに入ったが人の少なさとやるせなさに虚しくなって二杯飲んですぐに出た

 

あんなに取れにくいはずのリストバンドがすんなりと剥がせた

 

 

 

けれど今回話を聞いて本気でその仕事をしたいという覚悟も定まった

 

あと凄く良い人で尊敬出来るけれど

私が付く人はきっとこの人ではない、

とも思った

 

 

どうなるかわからない

 

就職できるのかもスタイリストになれるのかも一寸先は闇である

 

 

けれどやるしかない

 

先に進む努力は

 

やれることは全てやって死にたい

 

 

「周りはもっと生きやすそうなのに、なんでこうなのか」と嘆くと

 

おちあいは「求めているものが大きいから」

と答えた

 

確かにその通りだ

 

「小さな幸せと共に毎日大切に生きる」なんて

今の私には出来ないことは嫌というほど理解している

 

 

何かを失って何かを得るという本質すぎる言葉がチクチクと心に刺さる

 

夢も大切な人も全て手に入れたいという願いは強欲なのだろうか

 

 

今回は夢に一歩近づいたと信じて、また進もう。